いい美女People-鷹松香奈子

鷹松加奈子

1982年モデルデビュー。モデルとしてパリコレクション、東京コレクションで活躍。CHANEL、エルメス、Dior、イッセイ・ミヤケなど他多数のショーにも出演。2001年B・Walkユニット結成。B・Walkとは、「美」を求める人たちに向けて、スペシャリストにより結成されたユニット。ウォーキングインストラクターとして、星美学園、早稲田美容理容専門学校、雑誌ウォーキングページ監修、企業内研修、セミナー、ブライダルフェアなど数多く手がける。スタイリング、パーソナルカラーのアドバイス、イー・ウーマンユニバーシティ講師、サーベイキャスターなどを務めている。2007年株式会社B・Walkを設立、代表取締役。

B・walk

株式会社B・Walk 代表取締役社長

鷹松香奈子(たかまつかなこ・TakamatsuKanako)

「子供の頃は引っ込み思案で、人前に出るのが大嫌いでした。小さい頃から背が高く、それが大きなコンプレックスだったんです。サイズの合う服もないし、ヒールも履きたくなくて、男の子のような格好ばかりしていました。」

そのコンプレックスを乗り越えたきっかけはモデルという仕事だった。「中学の時からモデルをやらないかと声をかけていただいていましたが、厳しい親でしたので学校を卒業するまでは駄目だと言われていました。短大では日本刺繍を学んでいたのですが、その道で食べていくには京都へ行き住み込みで修行しなければならないという世界。ですから、それを仕事にする気にはなれませんでした。じゃあ将来どうしようかと思っていた時、母が『せっかくそれだけの身長を持って生まれたんだからやってみたら』、と背中を押してくれて。私は職業としてモデルという道を選びました。もともとモデルに特別興味があった訳ではないのですが、実際やってみたらすごく楽しかったんです。」

モデル業とは、一体どのような世界なのだろうか。「ショーに出るためには何百人もいるモデルの中から選ばれる必要があります。そのためにはデザイナーの想いを読み取り、全て自己演出し、モチベーションを上げてオーディションに望みます。一本の仕事をとるために毎回オーディションを受ける訳ですから、結構シビアな世界なんですよ。面白いのは、同じ服を着て、同じポーズを取っても、モデルによって雰囲気が違うんです。それはその人の歩んできた人生や感性が個性として現れるからなのです。モデルとは歩くという動作だけで全てを表現しなければならない女優だと思っています。そのために常にピカピカに磨いた心のアンテナを立ておく事が大切です。」

 

今の仕事についたのはマネージャーに頼まれ、後輩の指導をしたのがきっかけだった。「でも私、教えるのって嫌だったんです。

(笑)よくモデル仲間からあなたは教える仕事が向いているよ、と言われていて。それって表舞台に立つより裏方に回った方がいいよ、とモデルとしての自分を否定されているようで反発心を持っていたんですね。でも事務所からのお願いだし、後輩のためならと思って指導をしてみたら、これがすごく性にあっていて。周りの言うことは正しかったという訳です(笑)」

「なりたい自分と他人から見た自分が違うことってありますよね。そんな時、自分はそうじゃないと周りの声に反発するのではなく て、受け入れることが大切です。それが今の自分なのですから。まず自分を受け入れた後、理想に近づくにはどうしたらいいのか考える。そこに自分らしさが生まれるんです。というのも、先程の指導の話もそうですが、私自身そういう経験が多数あって。モデルになりたての頃、本当はコムデ・ギャルソンのような若い世代向けの流行の仕事をしたかったのですが、赤い口紅にパンプスといったオートクチュールの仕事に入れられてしまって。やりたい仕事とは違いましたが、他人から見たら私はオートクチュール系が合っていたんです。もしあの時それを受け入れず反発していたら、きっと今の自分は無いと思いますね。」

どうしたら、鷹松さんのような芯の通った美しさを手に入れられるのだろうか。「先入観だけで物事を決め付けず、とりあえず首を突っ込んでみることって凄く大切です。イメージと実際にやってみた結果が違う事ってたくさんあるはずです。そういう経験から自分を見つけることが出来て、やりたいことがおのずと明確になっていきますから。あと、感性を大切にすることです。〝みんなと同じだから安心〟ではなくて、自分らしさを手に入れてもっと自分をアピールして欲しいと思います。」