NTTコミュニケーションズ株式会社先端ビジネス開発センタ、株式会社リクルート次世代事業開発室・事業統括マネジメント室勤務、総合情報サイト「All About」マーケティングプランナーを経て、2003年7月よりアイランド株式会社代表取締役。日経ウーマン誌選出「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」2000年度ネット部門第1位、2003年度同賞キャリアクリエイト部門第6位受賞。美味しいものに目がない食いしん坊&行くとついつい長居してしまう本屋好き。
アイランド株式会社 代表取締役
「ユーザーさんがわくわくしてくださるサイトを作っていきたい!」と穏やかな口調でお話ししてくださったのは、アイランド株式会社代表取締役の粟飯原理咲さん。3社での経験を活かし二〇〇三年にアイランド株式会社を設立。『おとりよせネット』『朝時間.jp』『レシピブログ』等の女性向け情報サイトを運営している。
そんな粟飯原さん。学生時代はというと「あまり授業に出ないダメ学生でしたよ(笑)。バイトばかりしていました。」という。例えお金をもらえなかったとしてもやりたい仕事をしたい!という想いのもと、飲食店やスーパー、サッカー場で審判のお手伝いや選挙のうぐいす嬢、ケーブルテレビのナレーターなど、様々なアルバイトを経験した。そして一九九六年、新卒でNTTコミュニケーションズ(当時NTT)に就職。希望だったインターネットサービスの開発部門に配属される。「ケーブルテレビのナレーターのバイトをしたことをきっかけでメディアに興味を持ちました。また、当時はインターネット元年といわれていたころで、すごくインターネットというものに魅力を感じていたんです。でもね、実は学生時代はほとんどパソコンに触ったことがなかったんですよ。図書館にある本の検索用のパソコンも、使い方がわからなかったくらい(笑)」と話す。
NTTコミュニケーションズでのお仕事は、インターネット上のインフラを整えること。当時はまだインターネット上のサービスが揃っていなかったころ。どんなサービスが必要かどうか、アイデアを出しながら形にしていった。「アイデアをうみ出す時間はすごく好きな時間。でも、入社当時の私が出すアイデアなんて拙いものなんですよね。それをチームのみんなでぶつけあっていくと、全然違うものに変化していくんです。そんな、醜いアヒルの子が白鳥になっていく感覚がすごく楽しかった。組織やチームでしかできない仕事のおもしろさに気付いていきましたね。」そんな中、先輩から言われた言葉あるという。「尊敬している先輩から『アイデアの質=情報量なんだよ』という言葉をいただいたんです。例えばチョコの企画をするときでも、市場の動きはどんな様子なのか、みんながどんなことで困っているのかを知っているだけで、出せるアイデアが全然違うんですよね。その言葉をいただいて以来、普段から情報を摂取することには注力しているんですよ。」という。
そんな中転職を考えるようになる。「NTTコミュニケーションズでのお仕事はとても楽しかったし、先輩も素敵な方ばかりで、定年になるまで働いていたいって思うくらい好きな会社だったんです。でも私がやりたかったのは、インターネット上のインフラの企画ではなく、コンテンツの企画だって気付き始めていたんですね。そんな頃、リクルートの方からお誘いをいただいたんです。」
そしてリクルートへ。そこで大きな挫折を味わうことになる。「NTTコミュニケーションズでは、自由にやらせていただいていたから、『自分はできるんじゃないか』なんて思っていたんです。でも、リクルートはすごくハードで厳しかった。いつも泣きながら明け方にタクシーで帰っていましたね。」そんな中、入社から1年間かけて企画してきたサービスが世に出ないことが発覚。「ショックでしたね。会社に貢献できず、給料泥棒だったんじゃないかって自分を責めたりもしました。」
そんなタイミングでたまたまリクルートの子会社であるオールアバウトへ出向することに。「オールアバウトでは出向期間が終わるまでの丸3年間、マーケティングプランナーとしてお仕事させていただきました。リクルートでの挫折を生かして、やっと会社の役に立てるお仕事ができたなって思っています。」
そして出向の期間が終わると同時に独立。アイランド株式会社を設立した。「独立することで、出向期間が終わった後もオールアバウトのお手伝いができるかなって思ったんですね。それに加え、以前からやりたいと思っていた『おとりよせネット』への可能性を再認識した時期と重なったんですよね。」
「これからも日々いろんなメンバーでアイデアを出しながらサイトを育てたいですね。ユーザーさんに、ありそうでなかった!って思っていただけるようなサイトを提供していきたいんです。」